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ゲームでドライバーが昇給・昇進 セイノーHD

ゲームをしながら昇給、昇進--。西濃運輸を傘下に持つセイノーホールディングス(岐阜県大垣市田口町)は、社員教育用スマホアプリゲーム「SEINO QUEST~伝説を運ぶ者たち~」を開発した。ゲームをクリアするたびに仕事に関する知識を学べる仕組みで、到達度合いは人事評価の材料になるという。

ゲームは、世界に災いをもたらす宝箱から出現した悪魔に取りつかれた国を救うため、冒険の旅に出る男の物語。西濃運輸が社員に教えている理念や一般道路の法定速度など交通規則に関するクイズに正解するとバトルモードへ移行し、さまざまな敵を倒して経験値を上げていく。集めたコインでアイテムをグレードアップさせる。

(中略)

ゲームはセイノーホールディングス輸送グループ会社のドライバー約2万7000人が対象で、ゲームをしているかどうかを人事部で把握し、昇給や昇進の材料にしていくという。
(毎日新聞 9月8日)

テキストを与えて、自主的に学習させ、習熟度をテストするという方法が古くなったわけではないが、ドライバーのように、じっくりとテキストに向き合う時間を確保しにくい職種にはスマホアプリは有効だろう。それにしても、昇給の判断材料にするとは、ずいぶん思い切った施策である。そのぐらい思い切らないと、学習内容が身につかないと考えたのだろうか。

ひとたび社員教育用スマホアプリゲームに、会社側と従業員が慣れてしまうと、冊子のテキストには戻れなくなってしまうかもしれない。アッという間に時代が入れ替わってしまう。良し悪しの問題ではない。現実が変わっただけである。

ただ、スマホに向き合う時間が増えれば、何かしら病理現象が発生するだろうが、それに対処するプログラムもスマホアプリで提供されたら、どんどん日常がスマホに絡め取られてしまう。

小野 貴史

著者情報:
小野 貴史

1959年茨城県生まれ。立教大学法学部卒業。経営専門誌編集長、(社)生活文化総合研究所理事などを経て小野アソシエイツ代表。25年以上にわたって中小・ベンチャー企業を中心に5000人を超える経営者の取材を続けている。著書「経営者5千人をインタビューしてわかった成功する会社の新原則」。分担執筆「M&A革命」「医療安全のリーダーシップ論」

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